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【地盤養生】ベニヤ板 屋外の工事現場で失敗しない!種類と選び方3選

【地盤養生】ベニヤ板 屋外の工事現場で失敗しない!種類と選び方3選

屋外の工事現場では、地盤養生用の敷板としてベニヤ板が使用されることがありますが、種類や特性を知らずに選ぶとコストの無駄や施工ミスにつながる可能性があり、注意が必要です。本記事では、ベニヤ板の特徴、選び方、注意点までをわかりやすく解説します。失敗しないベニヤ板選びのためにお役立ていただければ幸いです。

はじめに:屋外の工事現場における地盤養生の必要性

屋外の工事現場では、地盤養生が必要になることがあります。その理由は主につぎの点があります。

  • 舗装された地面に傷や汚れをつけないようにするため
  • 舗装されていない地面を作業車や作業員がスムーズに通行できるようにするため

地盤養生には敷鉄板・プラスチック敷板・ゴムマット・ベニヤ板などの敷板が活用されますが、安全のためには現場の状況や用途にあわせた適切な選定が必要です。

ベニヤ板を屋外の工事現場で使う理由とは?

ベニヤ板は安価で取り扱いやすく、使い捨てにも適しているため、多くの現場で採用されています。ベニヤ板の使用には主につぎのメリットがあります。

  • コストパフォーマンスが高い
  • 加工しやすく、現場でのカットや敷設が容易
  • 使い終わった後の廃棄や再利用も簡単で短期間の工事に最適

敷板用ベニヤ板の種類と特徴

針葉樹合板とは?

針葉樹合板は、主にヒノキやスギ、マツなどの針葉樹を使った合板で、敷板としてベニヤ板を使用する場合によく選ばれています。軽量かつ強度があり、比較的安価なため、屋外現場では一般的な選択肢となっています。

針葉樹合板の主な種類と用途

針葉樹合板にはさまざまな種類があり、それぞれ適した用途があります。

  • JAS規格品:品質が一定で公共工事に最適
  • 輸入合板:価格が安く、民間工事での使用が多い

たとえば、公共インフラ工事ではJAS規格が求められることもあり、信頼性が重要になります。

各ベニヤ板の価格帯

ベニヤ板の価格は、厚みや等級によって異なります。以下に代表的な価格帯を示します。

種類 厚さ 価格(1枚あたり)
JAS針葉樹合板 12mm 1,800円〜2,500円
輸入針葉樹合板 12mm 1,200円〜1,800円
特殊耐水合板 15mm 2,500円〜3,500円

価格だけでなく、用途や現場条件に合わせた選定が重要です。

現場監督向け!敷板用ベニヤ板の選び方3選

現場の条件や目的に合ったベニヤ板を選ぶことが、施工効率と安全性の向上につながります。ここでは、選定時にチェックすべき3つのポイントを紹介します。

選び方1:耐水性を確認する

屋外で使用するベニヤ板は、雨や湿気による劣化が問題になります。防水加工された合板や耐水性のある接着剤を使用したものを選ぶと安心です。

選び方2:厚みと強度を考慮する

敷板として使う場合、厚みと強度が重要な要素となります。作業車の走行や重量物の設置がある場合には、12mm以上、できれば15mm以上を選びましょう。重ね敷きすると1枚で敷くよりも強度が増します。

選び方3:表面加工の有無で選ぶ

滑り止め効果や劣化防止を目的に表面加工されたベニヤ板もあります。塗装やフィルム加工によって劣化防止効果が高められたベニヤ板を選ぶと、繰り返し使用でき、長い目でみてコスト削減につながります。

知っておくべき!屋外使用におけるベニヤ板の問題点と対策

屋外での使用にはさまざまなリスクがあります。ここでは、代表的な3つの課題とその対策を紹介します。

雨水による劣化と対策

雨水による膨張や剥離は、施工ミスや事故の原因となります。防水シートでの養生や、防水タイプのベニヤ板の使用を検討しましょう。水に濡れたベニヤ板の上はすべりやすいため注意が必要です。また、水分を含んで劣化したベニヤ板は早急に交換しましょう。

荷重による変形・破損と対策

重量物を載せると、その荷重によりたわみや破損が起きます。厚手のベニヤ板を選ぶか、木枠や枕木での補強が必要です。それでもベニヤ板の強度には限界があり、大型車両が通ると割れてしまうことが多いです。割れたところは尖っていて危ないので、早急に交換しましょう。

紫外線による劣化と対策

長期間屋外に置くと、紫外線により表面が劣化しやすくなります。塗装されたベニヤ板の使用や、短期間での交換を推奨します。

ベニヤ板 雨水や荷重による劣化例

雨水や荷重による劣化例

ベニヤ板の廃棄方法:現場監督が守るべきルール

使用後のベニヤ板は、適切に廃棄する必要があります。法律や環境への配慮を忘れないようにしましょう。

産業廃棄物としての取り扱い

工事現場で発生する廃材は、基本的に産業廃棄物として扱われます。産廃業者に委託し、マニフェスト制度に基づいた管理が必要です。

環境に配慮した廃棄方法

リサイクル可能な合板は、専門業者に引き取ってもらうことで環境負荷を低減できます。また、木材チップとして再利用されるケースも増えています。

コスト削減?プラスチック敷板との比較検討

最近では、耐久性の高いプラスチック敷板も普及しています。ここでは、コスト比較と選び方を解説します。

プラスチック敷板のメリット・デメリット

  • メリット:雨水や紫外線による劣化がなく割れにくい。立体的なすべり止めを具備している。
  • デメリット:ベニヤ板よりも価格が高い。

初期費用はベニヤ板よりもプラスチック敷板のほうが高いものの、長期間の使用や重機の走行が多い現場では、プラスチック敷板が適しています。

ベニヤ板とプラスチック敷板のコスト比較

項目 ベニヤ板 プラスチック敷板
初期費用 安い(1,500円前後) 高い(10,000円〜)
耐久性 使い捨て向き 数百回の再利用可能
廃棄費用 必要 少ない・なし

使用頻度や現場の期間により、コストやメリットが変わるため注意が必要です。

現場環境に合わせた最適な選択

短期間かつ軽作業中心の現場ではベニヤ板が、長期・高負荷の現場ではプラスチック敷板が適しています。ベニヤ板は安価で入手しやすいですが、初期費用を抑えても、劣化が早く短期間で何度も交換しているとトータルコストが増大します。長期間使用する場合は耐久性の高い製品を選ぶことで、結果的にコストを抑えられることがあります。現場環境に応じた選定を心がけましょう。

まとめ:屋外工事現場でのベニヤ板選びで失敗しないために

ベニヤ板を使う際には、耐水性・強度・表面加工の有無などを総合的に判断することが大切です。また、価格や廃棄の観点でも比較し、現場ごとに最適な素材を選ぶことで、失敗を防ぎ効率の良い工事が実現できます。

【地盤養生】ベニヤ板 屋外の工事現場で失敗しない!種類と選び方3選

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